「初めてのRuby」を読み終えて
忙しくてなかなか時間がとれなかったが、昨日でようやく一段落したので一気に読み終えた、初めてのRuby。俺的には☆5つレベル。こんなに良い本は久しぶりに出会ったなと思えるくらい良書だった。
「初めて」と言ってもプログラミング初学者向きではない。これは本の冒頭にも書いていることだけど。他の言語を知ってるけどRubyは初めて、という人にもちょっと合わない気がした。文法についてはさらっとしか触れていないし、使用頻度の高いクラスやメソッドについても必要に応じて「こんなのもあるんですけどね」的に出てくるだけ。
それじゃあ何が良かったかと言うと、入門書を読み終えてこれからRubyを書いてみるという人が躓きやすい・勘違いしやすい部分が丁寧に書かれている。
特異メソッドっていうのは特異クラスのインスタンスメソッドだとか、クロージャー内で初めて現れた変数のスコープだとか。
さらにRuby1.8と1.9の違いについても結構細かく言及されている。そんなに違わないんじゃないのーとか思ってたけど、重要な部分に結びつけて解説されているから、バージョン差異によってエラーが出るってときも、この本の該当箇所を見れば解決ってこともある。
あとは著者の言葉が自分と合ったこと。読者に媚びるような書き方とか寒いネタとか入ってなくて、読みやすかった。オライリー本だけど日本語書き下ろしなので「何を言いたいかはわかるけど何言ってるかわからない」ってこともない。
薄い本だけどそれ以上の読み応えだった。これからクックブックに行く予定。