基礎Ruby on Rails

基礎Ruby on Rails (IMPRESS KISO SERIES)

基礎Ruby on Rails (IMPRESS KISO SERIES)

先日、と言っても一ヶ月くらい前だけど、この本を買いました。結論から言うと、読むだけ無駄だよ!いや無駄って程でもないか。でもこれ買うくらいなら、他の本探した方がいいよ絶対。ちょっとばかし感想を書いていきます。


Amazonでも高評価、Railsの入門書としては良いのではないか。そう思ってた時期が僕にもありました。購入する直前だけですが。まず兎にも角にも、Rails 1.xx時代の話なんです。今は2.3なんぼですからね。大した違いはない、その辺はネットで変更点を調べながら…と思いきや、ネット上でも2.xx以降の内容に触れた日本語解説サイトが少ないのです。見つかるのは「Rails2.xxにアップデートして○○でつまずいた!」など、はてダのエントリ。しかも部分的な問題の解決策を書いてるだけ。網羅的に変更点を扱っているサイトはほぼ無きに等しい。ネットでちまちま調べたくないから本を買ったのに、結局ちまちま調べることになった。後半はもはや苦痛でしかなかった。

この本は段階的にRailsの基礎に触れながら、草野球チームのSNSサイトを作るというテーマで構成されている。Webアプリケーションの入門書としても取っつきやすいね。それは良しとしよう。しかし、最終的にはかなり完成度の高いサイトが出来上がるわけだが、そのぶんコード記述量も膨大になる。つまりそれら全てを誌面上には載せられない。多くの場合「詳細は付属のCD-ROMを参照して欲しい」と締められている。逃げるな。書籍に付いてくるCDなんて、すぐ本から切り離して、一生使わず保管しておくもの。CDに逃げるとか甘え。

まぁ中には付録CDも隅々までチェックする人もいるだろう。そんな人にとっては何ら問題ではない、と一見思うが、それ間違い。この本の中でよく見る表現がある。「多くの開発工程とは違うが、今回は読者がすぐ使えるように簡易スクリプトを用意した。詳細は付属のCD-ROMをs(略」おいおい待て待て。また逃げか?多くの開発工程とどう違うのか、なぜそこを省いて簡易スクリプトに逃げたのか、本文中では一切説明がない。しかも挙げ句に「読者が実際にサイトを作るときにも利用できるので、活用して欲しい」とか書いてる。これじゃ一生謎は解けないですよ。全くフォローがない入門書ってどうよ。決して省いて良い部分じゃないよ。

次に誤植の多さ。初版が相当誤植が多くて、かなりの部分修正されたようだけど、まだまだ多いよ。これもネット上の正誤表見ながらじゃないと読めないよ。何がしたいんだよ全く。


というわけで酷い本でした。たまには良いことも書いていますが。何となくRailsでの開発の流れは掴めた。けど読みにくいね。☆2つ。